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人形解説①

7月15日(水)から26日(日)まで、DECOLAさん(東京)で個展があります。

本来であれば在廊をして、人形のことなどお話ししたかったのですが

新型コロナウイルスの感染を避けるため、今回は断念しました。

代わりと言っては何ですが、いくつか人形の簡単な解説を、ブログに記録したいなと思います。

 

最初に解説するのは「お面福助」です。

まぁ、読んで字のごとくお面をつけた福助ですが

制作の動機は、確か節分の為の人形だったと思います。

福助が鬼のお面を被る、鬼と福が一緒になってるというネタな訳ですが

一番最初に絵付けしたものは納得がいかずボツにしました。

伝わりにくいとか、デザインがよくないとかで、この石膏型そのものもポシャるつもりでした。

 

あとになってから、偶々人に見せたら好評だったから救われた人形です。(←この辺が自分のチョロいところ)

鬼が受けたから、せっかくだしお面のバリエーションを増やそうという

分かりやすい下心から、主に動物を中心にデザインの種類が増えました。(この時点で最初の動機から外れる)

写真のものでいうと、鬼、熊、狸、象、天狗ですね。

写真の他には犬、猫、狐、蛸、河豚、おばけ...たしか19個だったか作りました。

 

改めて見ると、お面の印象が強くて福助ということに気づきにくい不思議な人形です。

お面と髷以外は型で、お面は一つずつ成形しています。

一個でも楽しいし、揃えばより賑やかになる人形です。

情報量の多い、ちょっと濃いめの料理でしょうか。

 

2020.7.13 真坂