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人形解説②

写真の人形は「◯◯抱き猿」です。

左から熊、だるま、子猿、桃です。

郷土玩具的にポピュラーなのは、桃だき猿じゃないでしょうか。

 

猿=(悪いものが)去る、桃は不老長寿の象徴です。

折角だし、桃以外も抱かせてみたら面白いんじゃないかと、他にも作ってみました。

熊のモデルは以前から作っていた「豆熊」という小さい熊です。

別に縁起物ではないんだけど、ぬいぐるみを抱いて見せてるという様子です。

だるま抱きは縁起物を意識して作りました。ころっとしただるまが、猿のヒョロヒョロした腕と良い対比になっていると思います。

これも以前から作っている、「豆だるま」を抱かせています。猿にとっては豆サイズではないようですが。

小猿は縁起がいいかと言われるとそうではないですが、親子で揃っているのは可愛いものです。

この小猿のモデルは古い伏見人形の「猿回し」からいただきました。

 

色々と自由に作っている真坂人形の中でも、古典よりな人形でしょう。

特に桃だき猿は、これからもアップデートを重ねて納得のいくものを作りたいです。

 

画像 DECOLA

 

2020.7.20